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スタッフコラム

2019.08.11 人 気

人口減で奈良の中古住宅の価値は下がっていくのか?

皆様こんにちは。

奈良の「中古住宅専門店ならスマ」の竹原と申します。

 

最近よくお客様から、

 

「奈良みたいな田舎は今後どんどん人が減っていくし、奈良の中古住宅はまだまだ安くなっていくんじゃない?

「将来人口が減ったら中古住宅は安くなるから、安くなってから買った方が得なんじゃない?」

 

などのご心配のご質問を頂戴する機会が増えてきました。

不動産の購入は人生で一度や二度あるかないかの大勝負!当然そこは気になる所ですよね。

 

そこで今回は、私なりに奈良の中古住宅の価値が今後どうなっていくのか?予想してみたいと思います。

あくまでも私の所見でございますので、そこはご了承の上ご一読くださいませ!

 

 

 

・日本は今後人口が減っていくので中古住宅の価値も下落する?

 

まず

「日本は少子化なので今後どんどん人口が減っていく。だから中古住宅が余ってきてどんどん安くなっていく」

という説は本当なのでしょうか?

 

 

確かに今は少子化が騒がれていて、今後どんどん人口が減っていくのに新築はどんどん増えていっていますから、そう考えられるのも無理はありませんよね?

 

ではまず、今後どれくらいの勢いで日本の人口が減っていくのか見てみましょう。

国立の「社会保障・人口問題研究所」というところが予測を発表しています。

以下がその発表です。

 

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人口推移の出発点である平成27年(2015年)の日本の総人口は同年の国勢調査によれば1憶2,709万人であった。出生中位推計の結果に基づけば、この総人口は、以後長期の人口減少過程に入る。平成52(2040)年の1憶1,092万人を経て、平成65(2053)年には一億人を割って9,924万人となり、平成77(2065)年には8,808万人になるものと推計される

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いかがでしょう?

確かに人口が減っていくのは間違いないようです。

なるほど、これは将来的には中古住宅の価値が下落していくでしょうから、わざわざ今おうちを購入するのは時期尚早な気もしますよね?

 

でも、ちょっと待ってください。

最終的に人口が今よりも3割程度落ち込んで9000万人を割り込むのは約50年後です。

しかも、今から約20年後の2040年にはまだ1割も減っていない予測になっています。

 

当社にお越しいただくお客様のほとんどが20代から30代、40代のお客様です。

こういった年代のお客様が

「損をしたくないから安くなってから買いたい!」

と考え、実行されるとすれば、今から40年から50年後のおじいちゃんおばあちゃんになってからマイホームを購入することになってしまいます

しかも賃貸にお住まいであると仮定しますと、その40年間50年間の価格下落を待っている間、ずっと空家賃を払い続けることになります

 

これを考えますと、将来の人口減による不動産価格下落を見据え、安くなるまでお家を購入しないというのは非現実的であると言わざるを得ません・・・。

 

 

 

・人口が減れば本当に不動産価格は下がるのか?

 

そもそも、将来、今よりも3割人口が減少したとして、中古住宅の価値も同じように3割落ち込むのでしょうか?

 

おそらく、そのようなことは起こらないと思います。

 

なぜなら、日本には市街化区域と市街化調整区域というものがあるからです。

たしかに人口が減れば市街化調整区域の区域は広がっていくでしょうし、市街化調整区域内の農村は近い将来かなりの過疎化が予想されます。

人が少ないところにはスーパーやコンビニ、病院などの企業は参入しないですし、そういったインフラが整っていない地域の方は便利な都市部へ移住していき、さらに過疎化が進むという循環が起こるかと思われます。

 

つまり、日本から人口が減ったとしても中古住宅の価格が急速に落ち込んでいくのは、市街化調整区域などの農村部だけで、市街地はむしろ人口が密集して価格が上がる可能性すらあると思います。

 

これを奈良に置き換えて考えますと、山間部の農村は恐らくどんどん人口が減っていき、中古住宅の価格はまだまだ下落していくでしょうが奈良市内や橿原市内など市街地の中古住宅はそこまで下落を心配する必要はないのではないでしょうか?

 

 

 

・大阪万博によって逆に価格高騰の可能性

 

ここまで、人口減による中古住宅の価格下落の可能性について書きましたが、逆に奈良の中古住宅の価格が上がってしまう可能性も書いておきたいと思います。

 

そう、2025年に決まった大阪万博ですね!

大阪万博は皆様ご存じのことと思いますが、念のために説明しますと、大阪万博は正式名称「日本国際博覧会」というもので、2025年に日本の大阪府大阪市此花区で開催される予定の国際博覧会です。

 

経済効果は2兆円を超える可能性もささやかれていて、外国人観光客は300万人の誘致が見込めるとのこと。

 

さて、これが奈良の中古住宅とどう関係してくるかですが、まず大阪万博に向けて周辺地域のインフラが整備されていき、結果的に地価が向上することが予想されます。

 

また、万博に訪れた外国人観光客の皆が皆万博だけを見て帰国するということもあり得ませんので、奈良や京都に宿泊する外国人の方もかなり増加するものと思われます。

そうすると今はやりの「民泊」の出番で、投資家層が観光地周りの中古住宅を買いに向かう事態になります。

 

これとよく似た事態が起こったのが2020年に開催されることが決定している東京オリンピックなのですが、2013年に東京での開催が決まり、翌年の2014年から一気に東京の地価が上昇し続けています。

これは東京だけにとどまらず、神奈川県、埼玉県、千葉県の地価も上昇し続けていますので、大阪万博の影響で奈良・京都の中古住宅の価格が上昇していくのも想像に難しくありません。

おそらく緩やかに減少していく日本の人口のことなど短期的には吹き飛ばしてしまうような地価向上が起こることでしょう。

 

ちなみに万博はオリンピックやFIFA World Cupと比較しても何ら遜色ない大規模なイベントですので、同じような現象が再現される可能性は非常に高いといえます。

 

 

・まとめ

 

さて、ここまで「人口減で奈良の中古住宅の価値は下がっていくのか?」というテーマで書いてきましたが、結論は将来、奈良の中古住宅の価値が上がるか下がるかなんて誰にも分らないということになります。

 

そんな不確かな不安のために中古住宅の購入を見合わせてしまうよりも、今現在住宅ローンの金利が安いという事実や、購入を遅らせることで確実に発生する空家賃という実際の損失という確かなものに注目し、本当に気に入った中古住宅を見つけたときは是非一歩踏み出してご購入されることをお勧めします。

 

 

以上、最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。

 

 

私たち「中古住宅専門店 ならスマ」は、お客様の新しい住まいづくりをお手伝いしております。

「資金計画」からお住まいさがし、リフォームのご提案、施工までサポートさせて頂きます。

お子様連れのお客様もご遠慮なくご来店くださいませ。

スタッフ一同お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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